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文献詳細

雑誌文献

精神医学62巻1号

2020年01月発行

文献概要

特集 SUN☺D臨床試験のインパクト—日本初の医師主導型抗うつ薬大規模臨床試験から学ぶ SUN☺D臨床試験に参加して行った工夫

北海道大学病院から

著者: 賀古勇輝1 井上猛2

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究院精神病態学分野精神医学教室 2東京医科大学精神医学分野

ページ範囲:P.60 - P.61

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 北海道サイトは北海道大学病院を地域センターとして,札幌市内の5つのクリニックと1つの精神科病院の計7施設で実施した。地域センター責任者は井上であったが,本試験期間中に井上が東京医科大学教授に就任したため,その後を賀古が引き継いだ。参加施設に関しては,すべて当教室の同門の先生方の施設であり,特に普段から交流が多く,実際の診療で連携している施設であったため比較的スムーズに協力をお願いできた。症例のリクルートに関しては,思いのほか症例数が集まらず焦りも感じたが,各施設3年間にわたってコツコツと症例を積み重ねられたように思う。症例を入れるコツを一度覚えると数が伸びるようだったが,施設間・医師間でその差があり,均等に症例を伸ばしていくことの難しさを感じた。コツを覚えて多くの症例をリクルートしていただける施設・医師に頼ってしまうという状況は最後まで続いたように思う。
 主任研究者の古川壽亮先生には,北海道まで複数回足を運んでご指導いただけたため,試験への理解やモチベーションの向上という点で非常に助けていただけた。毎月の地域センター責任者Skype会議も緊張感があり,動機付けになるとともに,臨床試験成就のための智恵を集められたことは良い経験となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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