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文献詳細

雑誌文献

精神医学62巻1号

2020年01月発行

文献概要

特集 SUN☺D臨床試験のインパクト—日本初の医師主導型抗うつ薬大規模臨床試験から学ぶ SUN☺D臨床試験に参加して行った工夫

データ安全性委員会(DSMB)の必要性

著者: 嘉田晃子1

所属機関: 1国立病院機構名古屋医療センター臨床研究センター生物統計研究室

ページ範囲:P.71 - P.72

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 研究者主導型臨床試験であるSUN☺D臨床試験では,データ安全性委員会(data safety monitoring board:DSMB)を設置した。その委員として参加したので,SUN☺D臨床試験における経験とDSMBの必要性について述べる。
 SUN☺D臨床試験のDSMBの役割は,試験の進捗や安全性に関してモニタリングし試験の継続,中止,実施計画の変更を勧告することであった。DSMBのメンバーは精神科領域の医師2名と,生物統計家1名であった。試験開始時にDSMBの手順書が作成された。試験実施中,この手順書に従ってDSMBは運営された。定期モニタリングレポートは6か月に1回作成され,必要な場合に委員会が開催される計画であり,対面ではなく電話やメール会議も可能となっていた。

参考文献

1)Ellenberg SS, Fleming TR, DeMets DL:Data Monitoring Committees in Clinical Trials. A Practical Perspective. John Wiley and Sons, Chichester, 2003
2)Leon AC:Independent data and safety monitoring in psychiatric intervention research. J Clin Psychiatry 73:e257-e263, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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