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文献詳細

雑誌文献

精神医学62巻5号

2020年05月発行

文献概要

増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説 第7章 心的外傷後ストレス障害/急性ストレス障害

Effective Treatments for PTSD: Practice Guidelines from the International Society for Traumatic Stress Studies, 2nd Edition(ISTSS)

著者: 飛鳥井望1

所属機関: 1青木病院

ページ範囲:P.614 - P.618

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ガイドラインのポイント
 ・メンタルヘルス専門職のために,PTSDの各治療法の治療水準をまとめたものである。
 ・有効性のエビデンスが豊富なトラウマ焦点化心理療法や薬物療法などに限らず,これまでPTSDやトラウマ関連障害に適用されてきたさまざまな治療法についても取り上げ,それぞれの領域のエキスパートによる各技法の詳しい解説と,治療効果に関する網羅的レビューによるエビデンスを呈示している。
 ・PTSD治療だけでなく,成人と子どもの診断評価および早期介入に関する章も設けている。
 ・エビデンスのレベルはコードシステムによりレベルA(質の高いRCTにより効果検証)からレベルF(最近開発され実証研究はまだない)までの6段階で示されている。

参考文献

1)Kim Y, Asukai N, Konishi T, et al:Clinical evaluation of paroxetine in post-traumatic stress disorder(PTSD):52-week, non-comparative open-label study for clinical use experience. Psychiatry Clin Neurosci 62:646-652, 2008
2)Asukai N, Saito A, Tsuruta N, et al:Efficacy of exposure therapy for Japanese patients with posttraumatic stress disorder due to mixed traumatic events:a randomized controlled study. J Trauma Stress 23:744-750, 2010
3)Kameoka S, Yagi J, Arai Y, et al:Fasibility of trauma-focused cognitive behavioral therapy for traumatized children in Japan:a pilot study. Int J Ment Health Syst 9:26, 2015
4)Forbes D, Creamer M, Bisson JI, et al:A guide to guidelines for the treatment of PTSD and related conditions. J Trauma Stress 23:537-552, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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