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文献詳細

雑誌文献

精神医学62巻5号

2020年05月発行

増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説

第9章 摂食障害

摂食障害治療ガイドライン

著者: 原田朋子1 宮脇大1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学

ページ範囲:P.650 - P.655

文献概要

ガイドラインのポイント
 ・摂食障害治療ガイドラインは,日本摂食障害学会の監修により,2012年に刊行された。このガイドラインの対象読者は,摂食障害の治療に携わる精神科医,心療内科医,小児科医,心理士,看護師,養護教諭などで,日本の専門家が実際に行っている摂食障害の診断から治療が,系統立ててまとめられている。日本人患者を対象としたエビデンスが不十分であることや,欧米でエビデンスのある治療法をそのまま日本で行うことが難しいことなどから,治療の推奨度は示されておらず,診療に有用な情報提供と位置付けされているものである。

参考文献

1)日本摂食障害学会監修,「摂食障害治療ガイドライン」作成委員会編集:摂食障害治療ガイドライン.医学書院,2012
2)American Psychiatric Association:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders. Fourth ed. Text Revision(DSM-Ⅳ-TR). American Psychiatric Publishing, Washington D.C., 2000(髙橋三郎,大野裕,染矢俊幸訳:DSM-Ⅳ-TR精神疾患の診断・統計マニュアル.新訂版.医学書院,2002)
3)American Psychiatric Association:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth ed. (DSM-5). American Psychiatric Publishing, Washington D.C., 2013(日本精神神経学会日本語版用語監修,髙橋三郎,大野裕監訳:DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014)
4)森則夫,栗田大輔:精神科医もできる—拒食症身体治療マニュアル.金芳堂,2014
5)日本小児心身医学会:小児心身医学会ガイドライン集改訂第2版—日常診療に活かす5つのガイドライン.南江堂,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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