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文献詳細

雑誌文献

精神医学62巻5号

2020年05月発行

文献概要

増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説 第15章 その他 ①精神科救急

精神科救急医療ガイドライン2015年版

著者: 杉山直也12 平田豊明13 塚本哲司14 佐藤雅美15 八田耕太郎16 大塚耕太郎17

所属機関: 1一般社団法人日本精神科救急学会 2公益財団法人復康会沼津中央病院 3千葉県精神科医療センター 4埼玉県立精神医療センター 5一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院 6順天堂大学医学部附属練馬病院メンタルクリニック 7岩手医科大学神経精神科学講座

ページ範囲:P.758 - P.763

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ガイドラインのポイント
 ・精神科救急医療現場における医療実践のための包括的ガイドライン。項目によるが,医師(精神科,精神科以外),看護師,その他医療従事者などが活用可能。総論,受診前相談,興奮・攻撃性への対応,薬物療法,自殺未遂者対応の5章からなる。
 ・他に,規制薬物関連精神障害に関する独立した別冊がある(初版2007年1月19日版,改訂2011年4月4日版)。
 ・全般にエビデンスに基づくがレベルは非明示。推奨度は本文の語尾により,最小限必要(minimum)「〜ねばならない」「〜のこと」,最適(optimum)「〜が望ましい」,中間に属する選択可能(optimal)と思われる項目「〜べきである」の3段階を設定している。
 ・コンテンツの多くで厚生労働科学研究の成果を引用している。

参考文献

1)日本精神科救急学会監修,平田豊明,杉山直也編:精神科救急医療ガイドライン2015年版.へるす出版,2015
2)Hatta K, Sato K, Hamakawa H, et al:Effectiveness of second-generation antipsychotics with acute-phase schizophrenia. Schizophr Res 113:49-55, 2009
3)Hatta K, Otachi T, Sudo Y, et al:Difference in early prediction of antipsychotic non-response between risperidone and olanzapine in the treatment of acute-phase schizophrenia. Schizophr Res 128:127-135, 2011
4)Hatta K, Otachi T, Sudo Y, et al:A comparison between augmentation with olanzapine and increased risperidone dose in acute schizophrenia patients showing early non-response to risperidone. Psychiatry Res 198:194-201, 2012
5)Hatta K, Takebayashi H, Sudo Y, et al:The possibility that requiring high-dose olanzapine cannot be explained by pharmacokinetics in the treatment of acute-phase schizophrenia. Psychiatry Res 210:396-401, 2013
6)Hatta K, Hasegawa H, Imai A, et al:Real-world effectiveness of antipsychotic monotherapy and polytherapy in 1543 patients with acute-phase schizophrenia. Asian Psychiatry 40:82-87, 2019
7)杉山直也:精神科救急および急性期医療の質向上に関する政策研究.平成30〜31年度厚生労働科学研究費補助金(障害者政策総合研究事業(精神障害分野)総合研究報告書(研究代表者:杉山直也).https://mhlw-grants.niph.go.jp/(2020年2月20日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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