文献詳細
増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第15章 その他 ②自殺・自傷行為
Preventing suicide: A global imperative(WHO)
著者: 本橋豊1 金子善博1 木津喜雅1
所属機関: 1国立精神・神経医療研究センター自殺総合対策推進センターWHO協力センター(JPN92)
ページ範囲:P.770 - P.774
文献概要
・自殺対策は世界が緊急に果たすべき責務であるとの認識を示し,自殺対策にかかわるすべての関係者がただちに行動を起こすことを呼びかける文書である。
・自殺は社会の努力で防ぐことのできる公衆衛生上の課題であり,すべての国で取り組むべき優先順位のきわめて高い政策課題である。
・自殺対策を成功に導くためには,多部門の協力によるアプローチが大切であり,すべての国は,包括的な手法を用いて,それぞれの国の実情に応じた対策を推進する必要がある。
・WHOの精神保健行動計画2013-2020において,2020年までに各国において10パーセントの自殺死亡率の減少を目標として設定している。本ガイドラインはこの目標を達成するためにすべての国にただちに自殺対策戦略の構築と実施を求めるものである。
参考文献
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