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特集 新型コロナウイルス感染症ただなかの精神医療
文献概要
抄録 新型コロナウイルス感染症は,国民生活にさまざまな面で大きな影響を及ぼしている。精神科クリニックも例外ではなく,特にデイケア実施機関では大きな影響を認めている。外出自粛や受診抑制,新しい生活様式などにより受診形態も変化を認めている。電話など情報通信機器による精神療法も臨時的に認められ,増加している。テレワークやオンライン授業の推進などもあり,在宅で過ごす時間が増え,在宅ストレスを認めるものも多くなった。いわゆるコロナうつやコロナストレスを認めるものもあるが,多くは自律神経失調症レベルであり,生活面での指導が重要で,薬物療法が必要になるケースは少ない。ポストコロナ時代の精神科クリニックの在り方に関して検討を行った。
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