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特集 「実感と納得」に向けた病気と治療の伝え方
「実感と納得に向けた伝え方」を特集して
著者: 福田正人1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学
ページ範囲:P.1585 - P.1585
文献購入ページに移動 精神疾患の診療を進めるためには,診断や治療についての患者や家族の十分な理解が基本となる。しかし精神疾患には,診断の根拠や治療の指標となる検査が乏しく「見えにくい」,疾患とみずからの精神の関係が「分かりにくい」,病感や病識に影響が及ぶことがあり「感じにくい」,などの特徴があり,十分な理解が難しいことがある。
精神疾患についての情報はインターネットに溢れているが,その内容が正確であっても,当事者がそこで得られる知識と自分自身の経験を照らし合わせることには,ハードルがある。精神機能や精神疾患についての理解が難しいことによる基本的な誤解,精神機能や脳機能が複雑であることに由来する困惑,回復への期待にもとづく新しい病名や治療への過大な期待,などを臨床の現場でしばしば経験する。
精神疾患についての情報はインターネットに溢れているが,その内容が正確であっても,当事者がそこで得られる知識と自分自身の経験を照らし合わせることには,ハードルがある。精神機能や精神疾患についての理解が難しいことによる基本的な誤解,精神機能や脳機能が複雑であることに由来する困惑,回復への期待にもとづく新しい病名や治療への過大な期待,などを臨床の現場でしばしば経験する。
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