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文献詳細

雑誌文献

精神医学63巻4号

2021年04月発行

文献概要

研究と報告

精神障害者支援のためにクライシス・プランを用いた事例の類型化とその効果

著者: 狩野俊介12 野村照幸3

所属機関: 1八戸学院大学健康医療学部 2現所属:岩手県立大学社会福祉学部 3独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター

ページ範囲:P.515 - P.526

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抄録 クライシス・プラン(CP)は,病状や状態に応じた自己対処や支援者の対応方法をあらかじめまとめた計画書である。本研究の目的は,精神障害者支援にCPを用いた支援事例の類型化とその効果を明らかにすることである。調査方法は,CPを用いて支援した経験を有するソーシャルワーカーを対象とし,インターネット上のアンケートフォームを用いて調査した。分析方法は,支援事例の類型化は非階層クラスター分析,効果の検証は一元配置分散分析を実施した。その結果,CPを用いた支援事例の心理社会的側面における課題の特徴として,7つのクラスターを抽出することができた。さらに,CPを用いることでの効果検証において,CP作成前・CP作成後・CP活用後の3時点における当事者との関係性と関係機関の連携状況に有意な向上が認められた。

参考文献

1)平林直次:クライシスプランの作り方—医療機関.精神科臨床サービス 11:393-397, 2011
2)平林直次:疾患セルフマネジメント—疾病教育とクライシス・プラン.日本社会精神医学会雑誌 21:518-522, 2012
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16)一般社団法人支援の三角点設置研究会編:障害者地域相談のための実践ガイドライン 第3版.2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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