文献詳細
文献概要
増大号特集 精神科クリニカル・パール—先達に学ぶ 第5章 統合失調症診療の先達
統合失調症の患者さんとの最初の出会い
著者: 岡崎祐士1
所属機関: 1医療法人厚生会道ノ尾病院
ページ範囲:P.696 - P.701
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・精神科を初めて受診した人がネガティブな印象を持たないように,初めての診察・診療をていねいに,大切に
・担当の医師にいつでも(深夜は避ける)電話で聞いたり相談したりできる体制を作る
・医師は十分睡眠をとり,長時間になろうとも診察に応じる準備をする
・統合失調症の患者さんの症状体験の中に,患者さんを取り巻く人間関係や問題を読み取り,診療する
・精神科を初めて受診した人がネガティブな印象を持たないように,初めての診察・診療をていねいに,大切に
・担当の医師にいつでも(深夜は避ける)電話で聞いたり相談したりできる体制を作る
・医師は十分睡眠をとり,長時間になろうとも診察に応じる準備をする
・統合失調症の患者さんの症状体験の中に,患者さんを取り巻く人間関係や問題を読み取り,診療する
参考文献
1)安西信雄,丹羽真一,斉藤治,他:分裂病患者の感情認知.表出障害の研究(1)—音調テスト成績と刺激音声の物理的特性の認知.臨床精神医学 12:85-95, 1983
2)福田正人:統合失調症の基礎知識—診断と治療についての説明用資料.日本統合失調症学会監修,福田正人,糸川昌成,村井俊哉,他編:統合失調症.医学書院,pp25-33, 2013
3)岡崎祐士:精神分裂病急性期の一側面の理解と治療的対処—両価性の意義について.精神科治療学 8:1169-1173, 1993
4)岡崎祐士:初めて受診した患者.岡崎祐士編:統合失調症の診療学(松下正明総編集「新世紀の精神科治療1」).中山書店,pp177-193, 2009
5)岡崎祐士:統合失調症の初期面接.臨床精神医学 43:447-452, 2014
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