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増大号特集 精神科クリニカル・パール—先達に学ぶ 第6章 気分障害診療の先達
気分障害に係る臨床的覚書
著者: 広瀬徹也12
所属機関: 1神経科土田病院 2帝京大学
ページ範囲:P.718 - P.724
文献購入ページに移動・うつ病の遷延防止に,重症でなくとも入院を選択肢とすべきである。特に自宅で休養がとれない主婦は入院治療がベストである。
・適応障害は気分障害とは別のカテゴリーとされるが,実地臨床では両者は錯綜した関係にあり,長引く例や自殺もあり,軽症扱いは正しいとはいえない。
・いわゆる“過労自殺”例のほとんどを占める男性は,苦境を訴えず,助けを求めない強い秘匿傾向が認められ,自殺防止の難しさを痛感させられる。
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