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文献詳細

雑誌文献

精神医学63巻5号

2021年05月発行

増大号特集 精神科クリニカル・パール—先達に学ぶ

第6章 気分障害診療の先達

「軽症内因性うつ病」についての経験知と治療の工夫

著者: 松浪克文1

所属機関: 1関東中央病院メンタルヘルスセンター

ページ範囲:P.739 - P.748

文献概要

clinical pearl
・「うつ病」の「抑うつ気分」は“憂うつ”な気分ではない
・ごく初期の制止症状を探り当て,発症までの経緯を見直し,描き直せ
・発症時の状況ではなく,生活史上の複数の要因・事情の中に発症準備性が隠れている
・「軽症内因性うつ病」では治療期に合わせた微妙な用量調整をすべきである
・「生活リズム」の構築のためには「遊び的行動」が必須である

参考文献

1)松浪克文:内因精神病の死とその亡霊.最新精神医学 23:381-390, 2018
2)松浪克文:令和時代の「現代型うつ病」.月刊精神科 37:235-242, 2020
3)小熊英二:日本社会のしくみ—雇用・教育・福祉の歴史社会学.講談社,2019
4)丸田伯子:慢性期分裂病患者における生活行動の改善について—「遊び」的行動という視点からの考察「遊び的行動」.精神経誌 102:11-25, 2002
5)アリストテレス著,朴一功訳:ニコマコス倫理学.京都大学学術出版会,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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