文献詳細
増大号特集 精神科クリニカル・パール—先達に学ぶ
第10章 その他の精神科診療の先達
文献概要
clinical pearl
・不眠症は精神疾患や身体疾患に併存しやすい睡眠障害の一つであり,併存疾患とは独立した治療を必要とする
・不眠症には慢性経過をとるものが多く,一部に視床下部・下垂体機能異常を伴う重症治療困難例が存在する
・睡眠薬は不眠症に対しては単なる対症療法であり,根本治療には睡眠に対するとらえ方を変えることが必要である
・常用量で睡眠薬の依存が起こるというエビデンスはなく,長期連用がやめられない背景には誤った生活習慣が存在する
・不眠症は精神疾患や身体疾患に併存しやすい睡眠障害の一つであり,併存疾患とは独立した治療を必要とする
・不眠症には慢性経過をとるものが多く,一部に視床下部・下垂体機能異常を伴う重症治療困難例が存在する
・睡眠薬は不眠症に対しては単なる対症療法であり,根本治療には睡眠に対するとらえ方を変えることが必要である
・常用量で睡眠薬の依存が起こるというエビデンスはなく,長期連用がやめられない背景には誤った生活習慣が存在する
参考文献
1)ナサニエル・クレイトマン著,粥川裕平訳:睡眠と覚醒.ライフ・サイエンス,2013
2)Morin CM, Drake CL, Harvey AG, et al:Insomnia disorder. Nat Rev Dis Primers 1:15026, 2015
3)山田幸樹,金野倫子,内山真:睡眠薬開始と終了の臨床判断.臨床精神薬理 19:185-192, 2016
4)KrakowB, Ulibarri VA, Romero E:Persistent insomnia in chronic hypnotic users presenting to a sleep medical center:A retrospective chart review of 137 consecutive patients. J Nerv Ment Dis 198:734-741, 2010
5)内山真,山田幸樹,鈴木正泰:睡眠薬をやめたいと訴える患者.改訂版精神科・わたしの診療手順.臨床精神医学 45(増刊号):412-416, 2016
6)内山真:ベンゾジアゼピンはすべての人に依存や嗜癖を起こすのか,短期間で辞めなければいけないのか?臨床精神薬理 23:617-625, 2020
7)村崎光邦:抗不安薬の臨床用量依存.精神経誌 98:612-621, 1996
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