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文献詳細

雑誌文献

精神医学63巻5号

2021年05月発行

増大号特集 精神科クリニカル・パール—先達に学ぶ

第10章 その他の精神科診療の先達

—パーソナリティ障害—パーソナリティ症と精神科診療

著者: 林直樹1

所属機関: 1西ヶ原病院

ページ範囲:P.840 - P.850

文献概要

clinical pearl
・パーソナリティ症の治療にあたっては,患者の人格を尊重し,それを損なう可能性を排除すよう努めなければならない
・パーソナリティ症の治療では生き方,人生観などスピリチュアルなテーマが稀ならず現れる。本来は患者自身のパーソナルな領域だが,治療者は側面から彼らの回復への歩みを穏やかにガイドする役割を果たすことができる
・パーソナリティ症の治療は患者と治療者の双方にとってチャレンジに満ちている

参考文献

1)Schneider K:Die Psychopathischen Persönlichkeiten. Franz Deuticke, Wien, 1923(懸田克躬他訳:精神病質人格.みすず書房,1954)
2)American Psychiatric Association:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth ed.(DSM-5). American Psychiatric Publishing, Washington D.C., 2013(日本精神神経学会日本語版用語監修,髙橋三郎 大野裕監訳:DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014)
3)World Health Organization(WHO):ICD-11 for Mortality and Morbidity Statistics(Version:04/2019):World Health Organization, 2019  https://icd.who.int/browse11/l-m/en.(2021年2月10日閲覧)
4)鈴木茂:人格障害とは何か.岩波書店,2001
5)Prochaska J, Norcross JC, DiClemente CC:Changing for Good. Harper Collins, New York, 1995(中村正和監訳:ステージ変容理論で上手に行動を変える.法研,2005)
6)林直樹:境界性パーソナリティの治療経過とライフサイクル—長期治療例7例の検討から.日本サイコセラピー学会雑誌 12:117-125, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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