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文献詳細

雑誌文献

精神医学64巻11号

2022年11月発行

特集 ひきこもりの理解と支援

地域支援(地域のリソースの活用などを含む)

著者: 辻本哲士123 大井健2

所属機関: 1滋賀県立精神保健福祉センター 2滋賀県立精神医療センター 3全国精神保健福祉センター

ページ範囲:P.1515 - P.1521

文献概要

抄録 社会問題であるひきこもりは時勢の影響を受け多様化・長期化している。ひきこもりからの立ち直りには「医学モデル」としての精神医学的アプローチと,「社会モデル」としての多機関・多職種による地域ネットワーク活用が求められる。今回,地域の公的な関係機関・リソースとして,ひきこもり地域支援センター,ジョブカフェ,サポステ,子ども・若者総合相談センターなどの地域関係機関の全体像と,ひきこもり対策としての政策・施策の経緯について概説する。

参考文献

1)辻本哲士,白川教人,原田豊,他:保健所,精神保健福祉センターの連携による,ひきこもりの地域生活支援の状況と課題に関する研究.精神経誌 121:527-539, 2019
2)辻本哲士:ひきこもりに対する地域支援.公衆衛生 85:674-679, 2021
3)平成30年度 厚生労働省 生活困窮者就労準備支援事業費等補助金 社会福祉推進事業「長期高年齢化する社会的孤立者(ひきこもり者)への対応と予防のための「ひきこもり地域支援体制を促進する家族支援」の在り方に関する研究 報告書〜地域包括支援センターにおける「8050」事例への対応に関する調査.2019 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000525389.pdf[2022年9月30日閲覧]
4)山下倫明,浜田千登勢,馬渕伊津美,他:中高年層ひきこもり者の現状と課題.精神科治療学 34:699-706, 2019
5)令和3年度地域保健総合推進事業「保健所,精神保健福祉センターの連携による,ひきこもりの精神保健相談・支援の実践研修と,重層的支援体制をはじめとした地域包括ケアシステムによるひきこもり支援に関する研修の開催と検討」報告書.2022 https://www.zmhwc.jp/report.html[2022年9月30日閲覧]
6)厚生労働省:地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会報告書.2022 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_322988_00011.html[2022年9月30日閲覧]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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