icon fsr

雑誌詳細

文献概要

書評

—福原俊一,福間真悟,紙谷 司 著—臨床研究 21の勘違い

著者: 吉村芳弘1

所属機関: 1熊本リハビリテーション病院サルコペニア・低栄養研究センター

ページ範囲:P.454 - P.454

 目次を眺めたら我慢できなくなり,寝食を忘れて最後まで一気に読んだ。時が経つのを忘れるほど読書に熱中したのは久しぶりだ。著者の一人である福原俊一先生は過去の自著『臨床研究の道標』(健康医療評価研究機構,2013年)の中で,臨床の「漠然とした疑問」を「研究の基本設計図」へ昇華する方法を説いた。本書は実質的にその続編に位置される(と私は思う)。臨床研究を行っている,あるいはこれから行おうとしている医療者への鋭いメッセージが健在である。
 「すべての疑問はPECOに構造化できる?」「新規性=よい研究?」「『後ろ向き』なコホート研究?」「横断研究は欠陥だらけ?」「比較すれば問題なし?」「多変量解析は万能?」「バイアスって何?」「P値が小さいほど,効果が大きい?」などなど……。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?