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文献詳細

雑誌文献

精神医学64巻5号

2022年05月発行

文献概要

増大号特集 精神科診療のピットフォール 総論

力動的・分析的精神療法

著者: 衣笠隆幸1

所属機関: 1広島精神分析医療クリニック

ページ範囲:P.522 - P.526

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ピットフォール
・日本の劣悪な精神科診療条件の基礎を作った精神科特例法(1957)の影響を認識しない
・紹介患者の分析的精神療法の依頼があったときにそのまま引き受けてしまう
・診断面接を手抜きしてしまう
・治療者自身が分析的精神療法の経験をどの程度積んでいるかを考慮しない
・環境条件を考慮に入れない
・治療者の引き継ぎの重要性に注意を払わない
・患者から症状の改善を訴え,治療者がそのまま治療の終了を了承してしまう

参考文献

1)衣笠隆幸:精神分析と精神科臨床—精神分析的(力動的)精神医学概論.精神分析的精神医学 7:1-19, 2015(衣笠隆幸選集2,第1部第一章,pp3-42,誠信書房,2018)
2)衣笠隆幸:力動的精神医学の卒後研修.思春期青年期精神医学 12:57-64, 2002(衣笠隆幸選集2,第1部第7章,pp130-145,誠信書房,2018)
3)Sandler J, Dare C, Holder A:The Patient and the Analyst:The Basis of Psychoanalytic Process, Second ed. Karnac Books, London, 1992(患者と分析者.北山修,藤山直樹監訳,松本素子,重宗祥子訳:誠信書房,2008)
4)Gabbard GO:Psychodynamic Psychiatry in Clinical Practice, Fifth Edition, American Psychiatric Association Publishing, Washington D.C., 2014(奧寺崇,権成絃,白波瀬丈一郎,池田暁史監訳:精神力動的精神医学—その臨床的実践.第5版,岩崎学術出版社,2019)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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