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増大号特集 精神科診療のピットフォール 疾患各論 不安症・強迫症・解離症・身体症状症
全般不安症
著者: 大坪天平1
所属機関: 1東京女子医科大学附属足立医療センター精神科
ページ範囲:P.649 - P.652
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・全般不安症(GAD)の診断概念と診断基準が大きく変化していることへの認識不足
・GADは他の精神疾患と併存しやすいが,それらを考慮せず診療してしまう
・GADの治療開始が遅くなり,転帰が不良となってしまう
・GADに対しては何らかの心理社会的介入が必須だが,薬物療法のみで対処しようとする
・全般不安症(GAD)の診断概念と診断基準が大きく変化していることへの認識不足
・GADは他の精神疾患と併存しやすいが,それらを考慮せず診療してしまう
・GADの治療開始が遅くなり,転帰が不良となってしまう
・GADに対しては何らかの心理社会的介入が必須だが,薬物療法のみで対処しようとする
参考文献
1)大坪天平:全般性不安障害(GAD).塩入俊樹,松永寿人編:不安障害診療のすべて.医学書院,pp165-192, 2013
2)American Psychiatric Association:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth ed. (DSM-5). American Psychiatric Publishing, Washington D.C., 2013(日本精神神経学会日本語版用語監修,髙橋三郎,大野裕監訳:DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014)
3)大坪天平:全般不安症とその標準治療.精神科 39:245-250, 2021
4)大坪天平:全般不安症/全般性不安障害(GAD)はどこまで薬物療法で治せるのか.精神経誌 120:205-211, 2018
5)Zhang X, Norton J, Carrière I, et al:Risk factors for late-onset generalized anxiety disorder:results from a 12-year prospective cohort(the ESPRIT study). Transl Psychiatry 5:e536, 2015
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