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文献詳細

雑誌文献

精神医学64巻7号

2022年07月発行

文献概要

特集 Withコロナ時代の精神医学教育の進歩—卒前教育から生涯教育まで

子ども・発達領域における精神医学的知識の普及啓発

著者: 篠山大明12

所属機関: 1信州大学医学部精神医学教室 2信州大学医学部子どものこころの発達医学教室

ページ範囲:P.1007 - P.1015

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抄録 近年,発達障害を中心に児童の精神科診療のニーズが著しく増加しており,日本における児童精神科医の育成は急務である。それを受けて,2022年度には子どものこころ専門医制度の研修が本格的に開始され,日本各地で専門性の高い研修が実施できる状況が整備された。一方で,児童精神科医の不足を解消するには,一般精神科医や小児科医に対して児童精神医学的知識の普及啓発を行い,プライマリー医として対応できる医師を育成することも必要である。本稿では,発達障害のプライマリー診療を行える医師を育成するプログラムの一例として,長野県発達障がい診療医・専門医育成カリキュラムを紹介し,さらに,withコロナ時代の対応も含めて,子ども・発達領域における精神医学的知識の普及啓発に関する現状と課題について検討する。

参考文献

1)平成28-29年度厚生労働科学研究費補助金「発達障害児者等の地域特性に応じた支援ニーズとサービス利用の実態の把握と支援内容に関する研究」
2)樋端佑樹,篠山大明,新美妙美,他:長野県内の小児科医および精神科医を対象とした発達障害診療の実態—診療連携と移行に関するアンケート調査.第59回日本児童青年精神医学会.東京,2018
3)Sawyer MG, Giesen F, Walter G:Child psychiatry curricula in undergraduate medical education. J Am Acad Child Adolesc Psychiatry 47:139-147, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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