文献詳細
文献概要
特集 学校で精神疾患を「自分のこと」として教育する
特集にあたって
著者: 福田正人1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学
ページ範囲:P.1187 - P.1188
文献購入ページに移動 学習指導要領が改訂され,2022年度から高校の保健体育において精神疾患についての教育が始まった。ユース世代にとって最も重要な健康がメンタルヘルスであることを踏まえた前進である。半世紀前には,教科書においてさえ精神疾患について誤解と偏見に基づく記載があったが,社会は学校教育がメンタルヘルスの現状に追いつくことを求めている。
がんや生活習慣病と比べて,精神疾患についての学校教育には大きな特徴がある。それは,教育を受ける生徒や同級生が精神疾患を持つ場合があることである。いずれ関係するかもしれない病気として知識を提供するだけでなく,「今の自分や友達のこと」として実践に結びついた教育が必要となる。
がんや生活習慣病と比べて,精神疾患についての学校教育には大きな特徴がある。それは,教育を受ける生徒や同級生が精神疾患を持つ場合があることである。いずれ関係するかもしれない病気として知識を提供するだけでなく,「今の自分や友達のこと」として実践に結びついた教育が必要となる。
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