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特集 精神科領域の専門資格—どうやって取得し,どのように臨床へ活かすか
臨床に活かそう てんかん専門医
著者: 村田佳子1 渡辺雅子2
所属機関: 1埼玉医科大学病院神経精神科・心療内科 2新宿神経クリニック
ページ範囲:P.1664 - P.1668
文献購入ページに移動てんかんは,てんかん発作を引き起こす慢性脳疾患であり,患者の約30%に精神・行動の変化を伴いQOLを損なう。てんかん診療に携わる精神科医は減少傾向にあるが,てんかんに併存する精神症状の診療や心理社会的問題の対応における精神科医の重要性は変わらない。てんかんに併存する精神症状の改善はQOLの改善につながる。また,患者の呈する精神症状がてんかん発作症状であることがあり,精神科においてもてんかん診療の素養は求められる。てんかん診療に欠かせない脳波検査は,器質性精神障害の鑑別に有用である。てんかん専門医の研修は単位制であり,てんかん専門医指導医の指導の下で各医師の勤務状況に合わせて研修が可能である。
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