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特集 精神医療・精神医学の組織文化のパラダイムシフト
総合病院精神科における機能の変化—多様化と専門性
著者: 佐竹直子1
所属機関: 1国立国際医療研究センター国府台病院精神科
ページ範囲:P.201 - P.206
文献購入ページに移動総合病院精神科(GHP)は,近年コンサルテーションリエゾンや身体合併症医療,身体科・精神科との連携,救急医療拠点での精神科介入から,災害医療,多職種チーム医療における心理的なコンサルティングや職員のメンタルヘルス,患者の意思決定への関与など,総合病院全体の機能のレベルアップ,さらには地域医療におけるコンサルテーションリエゾンの広がりなどにより,その機能は多様化かつ専門化し,医療全体の中で重要な役割を果たしている。
一方で,GHPは診療報酬や医師の偏在化などの問題から人材の確保が困難で,閉鎖・休診を余儀なくされた施設が増えてきている。「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」を含む地域包括ケアの中で,その力が十分に発揮されるための医療政策などの検討が今後必要になると考えられる。
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