文献詳細
特集 災害精神医学—自然災害,人為災害,感染症パンデミックとこころのケア
東日本大震災後の活動を振り返って—岩手県での取り組みを通して
著者: 大塚耕太郎12 赤平美津子2 三條克巳12
所属機関: 1岩手医科大学医学部神経精神科学講座 2岩手医科大学医学部災害・地域精神医学講座
ページ範囲:P.303 - P.309
文献概要
2011年に発生した東日本大震災における大地震と巨大津波から12年目となる。岩手県沿岸の被災地では発災当初より現在までこころのケアの活動が被災地自治体や岩手県こころのケアセンターにより行われている。大規模災害被災地では長期的なこころの健康の危機にさらされている。長期的な取り組みにより被災地のこころのケアを行っていく必要がある。岩手県沿岸は保健医療資源の少なさや,生活の回復の途上であることなど,地域の課題が積み重なっている。したがって,保健医療計画や県民計画の「復興推進プラン」にも重要課題として位置づけ,支援が継続的に行われることが重要である。
参考文献
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