文献詳細
特集 災害精神医学—自然災害,人為災害,感染症パンデミックとこころのケア
コロナ禍での精神保健福祉センターの取り組み
著者: 辻本哲士13 藤城聡23
所属機関: 1滋賀県立精神保健福祉センター 2愛知県精神保健福祉センター 3全国精神保健福祉センター長会
ページ範囲:P.363 - P.368
文献概要
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,地域精神保健医療福祉に甚大な影響を与え,総合的技術センターである精神保健福祉センターでもさまざまなメンタルヘルス対策を実施することになった。感染症罹患後症状の相談・支援に関しては,ある程度の件数があり,精神症状以外の訴えにも対応していた。主となるサポートは傾聴・助言であった。コロナ禍による自殺に関する相談・支援では,経済・生活問題,勤務問題,家庭問題の件数が増えていた。普及啓発,体制整備・連携構築,アウトリーチ活動や個別支援を実践していた。新興感染症対策として,今後も有用となる「経過・時期に応じた支援の検討」「平時の支援の延長」など,自由記載によって貴重な意見を集めることができた。
参考文献
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