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書評
—須田史朗,小林聡幸 著—キャラクターが来る精神科外来
著者: 佐藤晋爾1
所属機関: 1筑波大学茨城県地域臨床教育センター精神科
ページ範囲:P.382 - P.382
文献購入ページに移動 タイトルと表紙をご覧になると,研修医の皆さんや学生さんは目を輝かせ,ベテラン精神科医の方々は軽く眉をひそめてしまうかもしれない。本書は,マンガや映画の登場人物に医学生さんが精神科診断をつけ,それに対して須田先生と小林先生がコメントなさるという構成で,確かに軽い読み物のようにみえる。しかし私見では,あの名著『誤診のおきるとき』(山下格先生著)の操作的診断時代版とでもいうべき本ではないかと思っている。
先に言い訳をすると,評者は,今更,操作的診断を批判するつもりはない。とはいえ,この方法のピットフォールを若い先生方は知っておくべくだと思うし,その点で本書は格好の教材になると“老害”精神科医の評者は考えている。
先に言い訳をすると,評者は,今更,操作的診断を批判するつもりはない。とはいえ,この方法のピットフォールを若い先生方は知っておくべくだと思うし,その点で本書は格好の教材になると“老害”精神科医の評者は考えている。
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