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文献詳細

雑誌文献

精神医学65巻5号

2023年05月発行

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 1 概念

Q6 発達障害の概念が現れたのはいつ頃ですか?

著者: 近藤毅1

所属機関: 1琉球大学大学院精神病態医学講座

ページ範囲:P.540 - P.543

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A 自閉スペクトラム症は早期幼児自閉症(Kanner,1943)の概念に起源を発し,同時期の自閉的精神病質(Asperger,1944)の概念はウィング(1981)によりアスペルガー症候群として再興されました。注意欠如・多動症は,20世紀初頭のスティル氏病や脳炎後遺症による児童の行動障害に端を発し,微細脳機能障害(1962)の概念を生んだ後は,器質論を離れて多動性障害(DSM-Ⅱ, 1968)へ展開し現在に至っています。

参考文献

1)Klin A, Volkmar FR, Sparrow SS(編),山崎晃資(監訳):総説アスペルガー症候群.明石書店,pp 3-631, 2008
2)栗田広:総論—アスペルガー症候群.精神科治療学 14:3-13, 1999
3)上林靖子:AD/HD—その歴史的展望.精神科治療学 17:5-11, 2002
4)稲垣真澄,米田れい子:限局性学習症(学習障害).総論:医療の立場から.児童青年精神医学とその近接領域 58:205-216, 2017
5)上野一彦:限局性学習症(学習障害).総論:教育より.児童青年精神医学とその近接領域 58:343-350, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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