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文献詳細

雑誌文献

精神医学65巻5号

2023年05月発行

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 4 診断

Q18 発達障害を疑った時,どんな心理検査を実施するのがよいでしょうか?

著者: 小西海香1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室

ページ範囲:P.582 - P.586

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A 発達障害が疑われた時,まず実施する心理検査は知能検査です。特に,ウェクスラー式知能検査では総IQだけでなく,下位検査の評価点のバラツキを見ることができます。ただし,検査の結果数値だけを見るのではなく,どのように回答したかという反応を詳しく評価することが重要です。成人の場合には,これらの客観的評価のほか自記式質問紙による主観的評価を行い,自身の問題についてどのように感じているのかを聴取し,検査結果と一致しているかを確認するとよいでしょう。

参考文献

1)Uno A, Wydell TN, Haruhara N, et al:Relationship between reading/writing skills and cognitive abilities among Japanese primary-school children:normal readers versus poor readers(dyslexics). Read Writ 22:755-789, 2009
2)小西海香,斎藤文恵,三村將:道に迷い通学困難で大学中退に至った発達性道順障害の1例.認知リハビリテーション 22:53-55, 2017
3)小西海香:発達障害における顔認知.高次脳機能障害研究 36:207-213, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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