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文献詳細

雑誌文献

精神医学65巻5号

2023年05月発行

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 4 診断

Q20 日常臨床の発達障害の診断に使いやすいツールを教えてください

著者: 佐々木剛1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院こどものこころ診療部

ページ範囲:P.589 - P.591

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A M-CHAT,SRS,PARS-TR,ADHD-RS,CAARSなどがありますが,確定診断に利用できる生物学的マーカーが特定されていないため,類似疾患や問題の鑑別には,親や教師(子ども),同僚や上司(成人)による評価,友人関係の評価,学校の教育環境や家庭の養育能力(子ども),職場環境やパートナーや家族との関係(成人)などを評価した上で,患者への問診,行動評価を多面的に実施することが重要です。

参考文献

1)国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・思春期精神保健研究部:日本語版M-CHAT. https://www.ncnp.go.jp/nimh/jidou/aboutus/aboutus.html/mchat-j.pdf[閲覧日2023年1月20日]
2)国立精神・神経医療研究センター:かかりつけ医等発達障害対応力向上研修テキスト https://www.ncnp.go.jp/mental-health/kenshu/dd_taioryokukojo_H29.html[閲覧日2023年1月20日]
3)ADHDの診断・治療指針に関する研究会,齊藤万比古,飯田順三(編):注意欠如・多動症—ADHD—の診断・治療ガイドライン第5版.じほう,2022
4)Du Paul GJ, Power TJ, Anastopoulos AD, et al:ADHD Rating Scale-IV:Checklist, Norms and Clinical Interpretation. The Guilford Press, New York, 1998[市川宏伸,田中康雄(監修),坂本律(訳):診断・対応のためのADHD評価スケールADHD-RS(DSM準拠)チェックリスト—標準値とその臨床的解釈.明石書店,2008]
5)ジョージ・J.デュポール,トーマス・J.パワー,アーサー・D.アナストポウロス,他:児童期・青年期のADHD評価スケール ADHD-RS-5(DSM-5準拠).明石書店,2022
(Conners' Adult ADHD Rating Scales)日本語版.金子書房,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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