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文献詳細

雑誌文献

精神医学65巻5号

2023年05月発行

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 4 診断

Q31 子どものチックの診断のポイントを教えてください

著者: 新井卓1

所属機関: 1子どもメンタルクリニック

ページ範囲:P.621 - P.623

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A チックは,突発的,急速,反復性,非律動性の運動あるいは発声と定義されます。診断の決め手はその性状となりますが,主な除外診断として,てんかんが挙げられます。顔や四肢体幹の動きおよび発声があり,運動チックと音声チックが慢性的(1年以上の持続)に出現する場合,トゥレット症候群となります。また,通常不随意運動と言われていますが,一時的,部分的に自制が可能であり,正確には半随意とされる点も診断の決め手に挙げられます。

参考文献

1)新井卓:児童・思春期のチック・トゥレット症と周辺症状.医学と薬学 75:25-29, 2018
2)金生由紀子:チック・トゥレット症候群(特集ICD-11).児童青年指針医学とその近接領域 61:27-33, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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