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雑誌詳細

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 4 診断

Q37 単身で受診した大人で情報がない場合に発達障害と診断するポイントを教えてください

著者: 柏淳1

所属機関: 1医療法人社団ハートクリニック ハートクリニック横浜

ページ範囲:P.638 - P.639

A 発達障害の診断は主観的な訴えのみでは難しく,単身で受診した大人の場合でも可能な限り情報を集める努力をします。親兄弟に来院を依頼し,来院が難しければ電話させてもらう方法もあります。通知表や幼少の記録を送ってもらうこともあります。親兄弟が無理なら職場上司・同僚・保健師,学校関係者,友人などから客観的情報を集めます。診断を急がず,数か月をかけて再来ごとに日常生活・職業(学生)生活に現れる特性を分析していくことも有益です。

参考文献

1)American Psychiatric Association:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition Text Revision(DSM-5-TR). American Psychiatric Publishing, Washington DC, 2022
2)青木省三,村上伸治(編):大人の発達障害を診るということ.医学書院,pp 4-21, 2015

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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