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雑誌詳細

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 5 鑑別と併存

Q57 発達障害とアルコール・カフェインなどの関係について教えてください

著者: 館農勝1

所属機関: 1特定医療法人さっぽろ悠心の郷ときわ病院

ページ範囲:P.699 - P.700

A 発達障害では一般人口に比べてアルコール・カフェインなどの物質関連障害が多いことが報告されています。“何かにはまっている,何かにのめり込んでいる状態”をアディクションと言いますが,発達障害の中でも特に注意欠如・多動症(ADHD)や,その傾向がある人はアディクションと関連性が高いことが知られています。また,さまざまな物質の過剰使用は,発達障害に関連した症状や併存する精神疾患の自己治療であるという説もあります。

参考文献

1)齊藤卓弥:大人のADHDと双極性障害,神経症性障害.精神科治療学31:359-364, 2016
2)館農勝:ゲーム行動症のリスク要因・併存症.医学のあゆみ283:643-647, 2022
3)マシュー・ティンズリー,サラ・ヘンドリックス(著),長尾早江子(監修):自閉症スペクトラム障害とアルコール.明石書店,2022
4)宋龍平,角南隆史:アルコール使用障害と発達障害.Frontiers in Alcoholism 4:25-30, 2016
5)小川直志,市川直樹,植木啓文:3.カフェイン関連障害群,(2)カフェイン離脱.日本臨牀 別冊精神医学症候群Ⅲ:39-43, 2017

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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