文献詳細
増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
5 鑑別と併存
文献概要
A 注意欠如・多動症(ADHD)には後先のことを考えずに衝動的に物事に飛びついてしまう報酬系の障害がみられます。自閉スペクトラム症(ASD)には特定の物事に対するこだわりや没入がみられます。こうした特性のため,発達障害があると買い物依存症のリスクが高まると考えられます。インターネット・スマートフォンの普及やキャッシュレス化など現代の買い物を取り巻く環境の変化は,買い物依存症となるリスクをさらに高めている可能性があります。
参考文献
1)今村明:成人期の暮らし 発達障害と依存症②—発達障害と依存症の関係について.発達教育41(8):28-29,2022
2)加藤敏,神庭重信,中谷陽二,他(編):縮刷版 現代精神医学事典.弘文堂,2016
3)Müller A, Laskowski NM, Trotzke P, et al:Proposed diagnostic criteria for compulsive buying-shopping disorder:a Delphi expert consensus study. J Behav Addict 10:208-222, 2021
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