icon fsr

雑誌詳細

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 5 鑑別と併存

Q59 発達障害と買い物依存症にはどのような関係がありますか?

著者: 松坂雄亮1

所属機関: 1長崎県精神医療センター

ページ範囲:P.703 - P.704

A 注意欠如・多動症(ADHD)には後先のことを考えずに衝動的に物事に飛びついてしまう報酬系の障害がみられます。自閉スペクトラム症(ASD)には特定の物事に対するこだわりや没入がみられます。こうした特性のため,発達障害があると買い物依存症のリスクが高まると考えられます。インターネット・スマートフォンの普及やキャッシュレス化など現代の買い物を取り巻く環境の変化は,買い物依存症となるリスクをさらに高めている可能性があります。

参考文献

1)今村明:成人期の暮らし 発達障害と依存症②—発達障害と依存症の関係について.発達教育41(8):28-29,2022
2)加藤敏,神庭重信,中谷陽二,他(編):縮刷版 現代精神医学事典.弘文堂,2016
3)Müller A, Laskowski NM, Trotzke P, et al:Proposed diagnostic criteria for compulsive buying-shopping disorder:a Delphi expert consensus study. J Behav Addict 10:208-222, 2021

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?