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雑誌詳細

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 6 治療

Q73 地域の学校に校医としてかかわることになりました。発達障害の生徒への対応についてどのようなポイントがありますか?

著者: 小林潤一郎1

所属機関: 1明治学院大学心理学部教育発達学科

ページ範囲:P.765 - P.766

A 校医の仕事は診察室での診療とは異なり,発達障害の子どもが心の健康を保って学べる環境を教師とともに整えることにあります。発達や支援の経過を参考に子どもの授業参加や休み時間の様子を観察して,担任教師や特別支援教育コーディネーターと子どもの実態を共有しましょう。子どもが何にどう困っていて,どんな支援が必要か一緒に考えることが大切です。教師を支えることが子どもの心の健康問題の予防・早期対応につながります。

参考文献

1)文部科学省:通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について,2022 https://www.mext.go.jp/content/20221208-mext-tokubetu01-000026255_01.pdf[2022年12月13日閲覧]
2)小林潤一郎:発達障害医療は子どもの学校生活にどうかかわるか? —教師とともに子どもの学びを支える医療を目指して—.小児の精神と神経 60:11-19, 2020
3)井口敏之:学校医として子どもの心の専門医は何ができるのか.子どもの心とからだ 30:541-545, 2022

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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