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雑誌詳細

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 6 治療

Q84 当事者が発達障害であることを家族が受容できない状況が長期的に続いています。効果的な働きかけはありますか?

著者: 広瀬宏之1

所属機関: 1横須賀市療育相談センター

ページ範囲:P.795 - P.797

A 受容が進まないのには理由がありますから,押しつけは得策ではありません。受け入れ難く思っている家族の心情を,惻隠の情で思いやりたいところです。受容より理解と実践が大切です。社会モデルによる支援を横目で見てもらいつつ,できることをしてもらえれば十分です。発達の足かせになる言動はブロックしたいところです。理想は,受容できない家族を受容することによって“受容モデル”を示すことです。

参考文献

1)広瀬宏之:脱「障害受容」.岩崎学術通信 124:6-8, 2021
2)広瀬宏之:発達障害のある子育て—家族で支える・家族を支える.岩崎学術出版社,2021
3)広瀬宏之:発達障害診療の手引き—地域支援で医師にできること.岩崎学術出版社,2022

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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