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雑誌詳細

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 6 治療

Q89 発達障害(ASD・ADHD)の治療で頻用される漢方薬はありますか?

著者: 井口敬一1 河野政樹2 泉理恵2

所属機関: 1祥和会明神館クリニック 2東広島市虹の子どもクリニック

ページ範囲:P.811 - P.812

A 発達障害の本態は感覚過敏にあるのではないか?と考えており,視覚でたとえれば,レンズの画素数が,桁違いに高いレベルにあるのにたとえられます。過度の感覚過敏をコントロールして,本来内在している患者さんの優れた感性を生かすためにはどうするか? 服薬により過度の感覚過敏が少し落ち着いて,他人との距離がつかみやすくなる薬が,甘麦大棗湯です。

参考文献

1)M.E. レイクル:浮かび上がる脳の陰の活動.日経サイエンス2010年6月号
2)井口敬一:発達障害にも使える東洋医学・漢方治療とその背景「感覚過敏をどう考えるか?」小児期から成人期への対応(解説).子の心とからだ28:410-413, 2020

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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