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雑誌詳細

文献概要

増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98 6 治療

Q90 発達障害(ASD・ADHD)への薬物療法は長期にわたることが多いですが,安全ですか?

著者: 水井亮1 太田豊作2

所属機関: 1奈良県立医科大学精神医学講座 2奈良県立医科大学人間発達学

ページ範囲:P.813 - P.814

A 長期安全性が検証された上で,リスペリドン,アリピプラゾール,メチルフェニデート徐放錠,アトモキセチン,グアンファシン,リスデキサンフェタミン,メラトニンといった薬剤が保険適用されています。安全性および有効性を定期的に評価しながら,適切に使用することで,安全に薬物療法を行うことができます。そして,薬物療法を漫然と長期にわたって継続しないようにすることも重要です。

参考文献

1)稲田俊也,荻倉美奈子,遠藤洋:世界の添付文書に記載されるわが国で使用可能な向精神薬の児童・青年期精神疾患患者に対する投与の際の留意点.中村和彦(編),児童・青年期精神疾患の薬物治療ガイドライン.じほう,pp 296-373, 2018
2)折目直樹,杉本篤言,江川純:抗精神病薬の副作用.中村和彦(編),児童・青年期精神疾患の薬物治療ガイドライン.じほう,pp 149-163, 2018
3)杉本篤言,吉永清宏,江川純:ADHD治療薬の副作用.中村和彦(編),児童・青年期精神疾患の薬物治療ガイドライン.じほう,pp 180-199, 2018
4)太田豊作,飯田順三,岩坂英巳:日本における広汎性発達障害の診断・治療の標準化.臨床精神医学 43:927-942, 2014
5)太田豊作,飯田順三,岩坂英巳:子どもの注意欠如・多動性障害の標準的診療指針を目指して.児童青年精医と近接領域 54:119-131, 2013

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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