文献詳細
文献概要
書評
検査値と画像データから読み解く薬効・副作用評価マニュアル
著者: 田﨑嘉一1
所属機関: 1旭川医大病院薬剤部
ページ範囲:P.960 - P.960
文献購入ページに移動 本書は,薬剤師が薬物療法を患者個々の病態・状況に応じて進めるために,必要な情報や考え方と行うべきことを示した書である。いうまでもなく薬物療法を成功させるためには,個々の患者における薬剤の治療効果や副作用をしっかりと把握する必要があるが,そのためにどのような点について観察すべきかのポイントが示されている。このポイントはとても簡潔に書かれているため,理解しやすいのが本書の特徴である。
また本書が2部構成になっていることも一つの特徴である。前半部は薬効別に薬剤の評価項目が示されており,冒頭にOverviewとして対象となる疾患の全体像がまとめられているので,全体を把握した上でどのような管理目的で薬物療法が展開されているのかという考え方を整理できる。また,その次には臨床所見と検査およびその目的が記されているので,それを参考にすると患者の状態も把握しやすい。前半部の中心は薬効の評価項目と副作用の確認項目であり,これも要点が整理されているため理解しやすく,病棟薬剤師なども必要時に参考にしやすいものとなっている。最後に評価から介入までフローチャートが作成されているので,悩んだときの助けとなる。さらに管理指導の書き方も記載されているので他の医療職からも理解されやすい記録が作成できる。
また本書が2部構成になっていることも一つの特徴である。前半部は薬効別に薬剤の評価項目が示されており,冒頭にOverviewとして対象となる疾患の全体像がまとめられているので,全体を把握した上でどのような管理目的で薬物療法が展開されているのかという考え方を整理できる。また,その次には臨床所見と検査およびその目的が記されているので,それを参考にすると患者の状態も把握しやすい。前半部の中心は薬効の評価項目と副作用の確認項目であり,これも要点が整理されているため理解しやすく,病棟薬剤師なども必要時に参考にしやすいものとなっている。最後に評価から介入までフローチャートが作成されているので,悩んだときの助けとなる。さらに管理指導の書き方も記載されているので他の医療職からも理解されやすい記録が作成できる。
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