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文献概要
特集 子どものうつ病に気づく
特集にあたって
著者: 稲垣貴彦12 栗山健一23
所属機関: 1医療法人明和会琵琶湖病院思春期青年治療部 2滋賀医科大学精神医学講座 3国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部
ページ範囲:P.971 - P.972
文献購入ページに移動近年,子どものうつ症状は,成人とは異なる表現型をとるという考え方が支持されるようになった。子どもにおける心理ストレスに対する反応の未成熟性や,適応不全の表現形における成人との差異を考えると,こうした考え方には一定の説得力がある。少なくとも,子どもは成人よりもストレス脆弱性が高く,うつ病の発症やこれに伴う社会的逸脱による発達・成熟上のデメリットを考慮すると,より早期に適切な介入をすべきであるという発想は妥当であり,このために早期に診断する必要性はもっともであろう。
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