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特集 子どものうつ病に気づく
英国における子どものうつ病臨床
著者: 森野百合子1
所属機関: 1成増厚生病院なります子どものこころケアセンター
ページ範囲:P.980 - P.986
文献購入ページに移動抄録
各国の医療制度の違いや医療資源の違いは,子どものうつ病臨床を含め,すべての臨床活動のあり方に大きな影響を与える。英国の児童・思春期精神科でトレーニングを受け,その後日本で臨床を行っている筆者の経験から,日本と英国の医療制度を比較し,その違いについて述べた。その大きな違いの一つとして,英国では医療のシステムが階層化されていること,また児童・思春期精神科臨床においては精神療法的アプローチや,疾病予防が重視されていることが挙げられる。英国では子どものうつ病の治療においては,まず精神療法を行うのが一般的である。英国のNational Institute for Health and Care Excellence(NICE)による子どものうつ病アセスメントと治療についてのガイドラインと併せて,英国での子どものうつ病の臨床の実際につき報告する。
各国の医療制度の違いや医療資源の違いは,子どものうつ病臨床を含め,すべての臨床活動のあり方に大きな影響を与える。英国の児童・思春期精神科でトレーニングを受け,その後日本で臨床を行っている筆者の経験から,日本と英国の医療制度を比較し,その違いについて述べた。その大きな違いの一つとして,英国では医療のシステムが階層化されていること,また児童・思春期精神科臨床においては精神療法的アプローチや,疾病予防が重視されていることが挙げられる。英国では子どものうつ病の治療においては,まず精神療法を行うのが一般的である。英国のNational Institute for Health and Care Excellence(NICE)による子どものうつ病アセスメントと治療についてのガイドラインと併せて,英国での子どものうつ病の臨床の実際につき報告する。
参考文献
1)A Competency Based Curriculum for Specialist Training in Psychiatry:Specialists in Child and Adolescent Psychiatry. Royal College of Psychiatrists, London, 2018
2)National Institute for Health and Care Excellence(NICE):Depression in children and young people:Identification and management. London, 2019
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