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文献詳細

雑誌文献

精神医学66巻10号

2024年10月発行

特集 不登校の理解と支援

【社会資源との連携】

不登校支援における,学校内での多職種連携・協働のあり方

著者: 竹森元彦1

所属機関: 1香川大学医学部臨床心理学科

ページ範囲:P.1330 - P.1335

文献概要

抄録
 本稿では,不登校への対応として,主に学内で,教員,養護教諭,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカー,さらには校医などがどのような役割を担って協働していけるのかについて論じた。学校のみで対応できない問題が増え多職種連携は不可欠である。多職種連携の重要性は認識されているが十分に機能しているとは言えない。それぞれの職務の特徴とともに,他の専門家と具体的にどのような点を協働するのか,どのような点に留意すべきかなどを具体的に記述した。学校内の不登校対応のチームが機能することによって,学校の安心安全につながる。多職種連携は「違い」を生かす実践である。「違い」から学ぶことによって,それぞれの専門性はより高まると考えられる。

参考文献

1)安藤知子:チーム学校による教育行政・学校の葛藤と教師役割の変容—連携・協働の在り方.日本教育行政学会年報 42:233-247, 2016
2)小田郁予:学校における多職種連携の課題と展望—連携概念の定義と連携研究を捉える視点.東京大学大学院教育学研究科紀要 61:353-364, 2021
3)中根千絵:タテ社会の人間関係.講談社現代新書,1967

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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