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文献詳細

雑誌文献

精神医学66巻12号

2024年12月発行

特集 「治療を終える」に向き合う

【摂食障害】 〈essay〉

経験者が考える「治療を終える」

著者: 山口いづみ1

所属機関: 1NPO法人あかりプロジェクト

ページ範囲:P.1556 - P.1557

文献概要

はじめに
 摂食障害経験者が考える「治療を終える」というテーマをいただいた。では「治療」とはなんだろうか。また,「回復したから治療を終える」とシンプルに考えてみると,「回復」とはなにか。
 たとえば身体の病気に比べると,摂食障害の場合は「治療」や「回復」の定義にかなりばらつきがありそうだ。当事者同士でも,医療者と当事者でも,きっと医療者同士でも違っているのだろう。
 私たちあかりプロジェクトは2008年にスタートした当事者団体で,これまで自助グループ「あかりトーク」を通して200名あまりの当事者たちと分かち合いをしてきた。私が摂食障害当事者全員を代表することは決してできないが,これまで出会ってきた人たちの声を踏まえ,当事者たちがこれらをどう定義しているかを鑑みながら「治療を終える」ことについて考えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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