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特集 アディクション—コロナ禍で変わったこと,変わらないこと 【行動嗜癖】
コロナ禍におけるギャンブル依存症の動向—GAMPから見えてくること
著者: 横路優子1 入來晃久1
所属機関: 1大阪精神医療センター
ページ範囲:P.931 - P.936
文献購入ページに移動統合型リゾート(integrated resort:IR)施設議論や,精神障害の診断と統計マニュアル第5版(DSM-5)や世界保健機関(WHO)の国際疾患分類の第11回改訂版(ICD-11)で,ギャンブル依存症がいわゆる「依存症」に分類されたこと,さらに近年はオンラインを介したギャンブルの普及やギャンブルに関連した事件報道もあり,世間のギャンブル依存症への関心が高まっている。本稿では当院で実施しているギャンブル依存症に対する集団治療プログラム(Gambling Addiction Meeting Program:GAMP)の参加者の傾向を通して,ギャンブル依存症におけるコロナ禍の影響を紹介する。今後もギャンブル依存症の疾病理解や啓発を行い,広く治療や支援を提供できるよう地域との連携を強化し,一人でも多くの当事者や家族が治療や支援につながり,回復へ向えるような社会を目指したい。
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