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書評
—Suzette M. LaRoche, Hiba Arif Haider 原著 吉野相英 訳—脳波で診る救命救急—意識障害を読み解くための脳波ガイドブック
著者: 河村満12
所属機関: 1奥沢病院 2昭和大・脳神経内科
ページ範囲:P.977 - P.977
文献購入ページに移動学生時代(1970年代)の実習で,脳波室の先生から脳波検査法の意味を習ったことを今でもよく覚えている。脳波測定の意義は2つで,1つは意識レベルがわかること,もう1つはてんかん診断ができること,と教わった。X線CTがようやく開発されたころであった。それから半世紀を経て脳波診断の意義は拡大し,神経救急診療の場面全般で大きな意義を持つようになった。これらの背景からNCSE(非けいれん性てんかん重積状態)が示され,最近では健忘・失語などてんかん性高次脳機能障害ともいえる病態が特に注目されている。
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