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特集 —身体疾患の患者・家族のこころを支える—コンサルテーション・リエゾン精神医学
地域において行うコンサルテーション・リエゾン精神医学
著者: 内田直樹1 中川伸明1 勢島奏子1
所属機関: 1医療法人すずらん会たろうクリニック
ページ範囲:P.1180 - P.1186
文献購入ページに移動コンサルテーション・リエゾン精神医学(CLP)というと,主に総合病院で行われることを想像されがちだが,当院は在宅医療を中心としたクリニックであり地域においてCLPを実践している。多くの精神疾患患者において,重症化すると病院に来たがらないという特徴があることを踏まえると,精神科医が地域に出てCLPを行う意義は大きいと考えている。本稿では,地域において行うCLPの実践として2つの事例を紹介する。
また,20年前に精神保険医療福祉の改革ビジョンにおいて提案された「入院医療中心から地域生活中心へ」という基本方針を実現するためにも,精神科医が地域においてCLPを実践することが必要になると考えている。当院の診療以外に他院での実践についても紹介し,多職種が地域医療に関わる意義について考察する。多くの精神医療従事者が地域に目を向ける機会が今後増えることに期待している。
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