文献詳細
展望
文献概要
I.はじめに
近ごろ,プラセボーPlaceboに対する関心がたかまりつつあるようだが,これはShapiroが,1957年に,この問題に関する綜説を書いたのがきつかけになつたといわれている。その後,プラセボーを使つた二重盲検法double-blind methodが薬物の効果判定に,ひろく導入されるようになつたが,10年前には,プラセボーを対照にした臨床実験はほとんどなかつた。
現在では,二重盲検法を行なわない薬物の効果判定には,十分の信頼性がないとさえいわれているが,この二重盲検法について,Inteurはその名前がよくないから,controlled methodというべきであると提案しているし,また,Sainzは二重盲検でも,まだ,満足できない。三重盲検法tripple-blind methodをこころむべきであるという。
近ごろ,プラセボーPlaceboに対する関心がたかまりつつあるようだが,これはShapiroが,1957年に,この問題に関する綜説を書いたのがきつかけになつたといわれている。その後,プラセボーを使つた二重盲検法double-blind methodが薬物の効果判定に,ひろく導入されるようになつたが,10年前には,プラセボーを対照にした臨床実験はほとんどなかつた。
現在では,二重盲検法を行なわない薬物の効果判定には,十分の信頼性がないとさえいわれているが,この二重盲検法について,Inteurはその名前がよくないから,controlled methodというべきであると提案しているし,また,Sainzは二重盲検でも,まだ,満足できない。三重盲検法tripple-blind methodをこころむべきであるという。
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