文献詳細
研究と報告
Kleine-Levin Syndromeの1臨床例
著者: 清水順三郎1 山崎英雄1 田島誠1 佐藤壱三2
所属機関: 1千葉大学医学部神経精神医学教室 2銚子市立病院精神神経科
ページ範囲:P.972 - P.976
文献概要
1925年,Kleine1)は破瓜期に初発し,間期性をもつて数日から数週におよぶ病的睡眠発作をくりかえし,同時に異常な精神状態を呈し,かつ異常な食欲増進状態をも伴う症例をまとめて発表し,これをPeriodische Schlafsuchtと名づけた。
その後,Levin2)3)(1929,1936年),Kaplinsky4)ら(1935年)により,同様の症例報告がなされ,こんにちではKleine-Levin Syndromeともよばれて,外国ではかなり長期にわたる観察例も報告されている。
一方わが国では1941年に,谷5)が周期性欲眠症として初めて本症と考えられる症例を発表しているが,その後まとまつた文献として発表されたものはきわめて少ない。最近われわれは定型的な本症と考えられる症例を経験したので報告する。
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