文献詳細
文献概要
紹介
「ヒポクラテス全集」より—〔第4回〕夢について
著者: 大橋博司1
所属機関: 1京都大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.1023 - P.1027
文献購入ページに移動 今回はまたHippocrates全集にかえる。同全集のなかには「生活法」(ΠΕΡΙ ΔΙΑΙΤΗΣ)という4巻からなる大部の著作がおさめられている。直訳すれば,“Überdie Diät”,“On Diet”あるいは“Regimen”で狭義には食餌療法の意であるが,ここでは食餌を含めて広く体練,スポーツなどの生活法,摂生活が説かれ,しかも病者だけでなく健康者への予防医学的配慮がなされている。ここに紹介する「夢について」はこの「生活法」の第IV巻である。
さて「生活法」の著者についてはすでに古くGalenosの時代においても疑問視されていた。Hippocrates自身の著であるとするものもあつたが,そのほかの著者としてPhilistion,Ariston,Euryphon,PhaonあるいはPhiletasなどの名があげられている。いずれにせよその著者は不明とせねばならない。
さて「生活法」の著者についてはすでに古くGalenosの時代においても疑問視されていた。Hippocrates自身の著であるとするものもあつたが,そのほかの著者としてPhilistion,Ariston,Euryphon,PhaonあるいはPhiletasなどの名があげられている。いずれにせよその著者は不明とせねばならない。
掲載誌情報