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文献詳細

雑誌文献

精神医学7巻2号

1965年02月発行

特集 精神療法の限界と危険

第1回日本精神病理・精神療法学会シンポジウム

一般質疑

ページ範囲:P.124 - P.127

文献概要

 島崎敏樹(東京医歯大教授) 私の兄の西丸が申しあげましたので,弟もちよつと——。
 昭和28年と思いますけれども,仙台での日本精神神経学会のシンポジウムで神経症がとりあげられました。私もそのときスピーカーの1人としてお話しましたが,そのとき私,精神療法には,1人1人皆その人の持論があり,立場があり,信念があり,信条があり,つまり百人百説であるということ,百人百説でなければならぬということを申しました。きようもスピーカーの方から,だいたいそういうお話が出たようです。ことに井村先生がいわれたように,信条というものが根底にあつて,それから発想することが必要です。ということは,1人1人個の尊厳をもつているということであつて,つまり私どもは分割不可能な存在であるということです。しかし,あれから10年以上たって,私の近ごろの考えはまつたく変わりました。きようはそのBekenntnisをいたします。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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