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文献詳細

雑誌文献

精神医学7巻3号

1965年03月発行

特集 精神分裂病の“治癒”とは何か

第1回日本精神病理・精神療法学会シンポジウム

生活臨床より見た精神分裂病の異常と治癒の概念

著者: 台弘1

所属機関: 1群馬大学精神科

ページ範囲:P.224 - P.228

文献概要

I.生活臨床
 精神分裂病の治療の概念は異常の概念と切り離して論ずるわけにはいかない。分裂病的異常とは何かをとりあげることになると,精神病理学的ジャングルのなかに踏み込まなければならない。森のなかにはいると木しか見えないし,自分の踏みあとが道のように思えてくるものである。
 いや,自分の道はたいがい誰かが歩いたことのある道である,そしてその道も大昔は「けものみち」だつたのがもしれない。分裂病者と行をともにすることも意味があるが,またヘリコプターで森の上を飛んで,道の成立の要件を調べ,迷いやすい個所をマークするのも必要である。生活臨床とはそういうやりかたである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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