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文献詳細

雑誌文献

精神医学7巻4号

1965年04月発行

研究と報告

分裂病における再発と治療の限界

著者: 新福尚武1

所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神科教室

ページ範囲:P.309 - P.316

文献概要

I.はじめに
 この数年,精神病——なかんずく分裂病,躁うつ病——を治療して感ずることが2つある。第1は再発の多いことである。もともとこれらは再発しやすい精神病ではあるが,そのことを考慮してもなおかつ多い感じがする。第2はある程度以上によくならない場合の多いことである。ある程度までは容易によくなるが,それ以上にはなかなかよくならない。したがつて,そこにこんにちの治療の限界があるかのように感じられる。
 これらの感じについて,ほんとうにそうなのか——再発率が高くなつているか,それにはどういう因子が関与しているか,はたして治療上の限界があるのか,あればどこにあり,どんな方法で破れる見込みがあるか——などを考察してみたいというのがこの研究の目的である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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